ミートフルな時代の終わり　 - ウズマキさんちのレシピ

不安定。最近の私の周りをひと言で表すとこんな感じです。生まれてきてからずーっと足台にしていたものが、ダルマ落としのようにすこーんと飛んでなくなってしまったことによるショックと、「じゃあこのあとどこに立ったらいいんだ」という落ち着かない、ふらふらと漂う感じ。

周囲の見え方もすっかり変わってしまったのか、なじみのあるやり取りに居心地の悪さを感じたり、思いもよらないところからパンチをくらったり。自分が今まで見てきたものは何だったんだろう。

大きな変化のひとつは、タイトルにあるように「ミートフルな時代の終わり」。どういうことかというと、突然主人が言いだしたのです。

「もう肉は食べたくないんだよ」

今までの彼からはありえない発言。こんな言葉が出るなんて微塵も考えていませんでした。なぜなら彼は生粋の肉食男だったから。食事のメニューは「肉でありさえすればいい」という基準。それもできたらステーキやハンバークなどのおもいっきりお肉を楽しめるもの。年齢かな、そうも考えたけど、彼の父親は80歳を超えても焼肉やステーキが好きで好きで、これはしっかりと血を受け継いでいるんだねえと話していたし。

外ではお肉ばっかりだろうから、家で食事するときは魚や野菜を・・・なんて思って、結婚当初は魚をお肉っぽく食べられるようにって揚げてみたりいろいろしたけれど、食べる前から「肉じゃない」という理由で文句を言われて、時が経って今は「肉料理ならなんでもいい」と家族のだれもがそう思い込んでいました。

これから何を作ればいいんだ・・・・。我が家の食生活の足台もなくなってしまいました。このエピソードは笑えるほうですけど、とにかく全く予想していないところからサプライズが飛んでくる。びゅんびゅん飛んで来てがっつり私に当たってくる(;´∀｀)

ぽかーん。

どうするべ・・・。

そんな中、タイミングよく参加することができた瞑想会で、私の中に立ち込めた煙のような濁りがさらさらーっとクリアになる体験をしました。クリアになって、向こうのほうまでよく見渡せるようになるってつまりもっとごまかしがきかなくなるってことだよなあ・・・。体が軽くなるのを感じて喜ぶと同時にちょっとの不安がよぎりました。

煙っていて良く見えないことを理由にして避けていること、受けとめずに流していたことから、そろそろ逃げられなくなってきた。足元がすっかりなくなってしまったけれど、そもそも「そこに立ってた」と思い込むことで広い世界のちっちゃなところにとどまってものを見て安心していたかったんだな。

参加された皆さんと隅田川へ行った時の写真です。たっぷりとした川の水がみんなこっちを見ているなあ。開放的な景色とはうらはらに、帰れない旅に出てしまったような、追い詰められてしまったような、孤独な感じがしました。

昨夜の隅田川。たくさんの水に囲まれた土地のにおいが印象的だったな。

案の定、瞑想会の帰りにはすでに頭がぽーっとし始め、帰宅する頃には熱があるのがはっきりとわかるほどに。のどが渇くので水を飲んで、横になっている間に眠ってしまいました。翌日もふらふら。そして続くものすごい不安感←イマココ

自分が（世間的に）正しいと思っていたこと

自分が（世間的に）価値があると思っていたもの

自分が好かれていると思っていた人

自分の外側の価値観に寄りかかっていたものが、ふっとなくなってしまったら。こうやっとけば間違いないだろう、これをすれば大丈夫、なんとなくそう思って安心させていたのにそれがなくなってしまったら。

うーーん。これから頼りにするのは・・・・

「自分が何をしたいか、与えたいか」

これしかないんだなあ。

誰かが喜ぶことをしてあげる、相手の希望に沿うことをする、要するに相手に合わせるのが自分の役目だと思っていた。実際にやろうと思えばできてしまうし、喜んでいる相手の顔を見るのは嬉しい。でもそれって実は失礼なこと。自分の本意を見せずに、相手に媚びを売るような行為。これやってあげたからいいよね、認めてくれるよね。好きでいてくれるよね・・・。ずいぶん無礼なことをしていました。頭ではわかっていたのに、今になってずどんとお腹に落ちてきた。

え、ちょっと待って。私今の仕事続けるよね。まさか世間から人から認めてもらうために働いてないよね。週末にビジネスセミナーを受けに行くのに、その時ビジネスがなくなってるなんてことないよね・・・・。

以前にも確認したのだけど、いま一度確認してみます。大混乱。なんてこった(-_-;)

ちなみに、今までの定番メニューは

・ステーキ

・しゃぶしゃぶ

・ハンバーグ

・肉じゃが

・とりのから揚げ南蛮漬け

・肉中心の煮物

※私ひとりが納豆ごはんという日多し